目立たない矯正治療 – 裏側矯正治療(舌側矯正) –

裏側矯正治療の特徴

裏側矯正治療(舌側矯正ともいいます)とは、矯正装置を歯の裏側(舌側)につけて歯並びを整える治療法です。

矯正治療といえば、歯の表面に金属のブラケットとワイヤーをつける「表側矯正治療」が主流でした。「矯正治療中だと他人に知られたくない」「見た目が気になる」というニーズが多くあり、周りの人に気づかれない「裏側矯正治療」を希望する方が増えています。

とくに、芸能人や接客業、就活中の方など、人前に出て話すことが多い職業の方に人気の治療法です。

矯正装置が目立たない

歯の裏側につけた矯正装置はほとんど見えません。

他人に気づかれることなく矯正治療を行えます。

技術の進化でしゃべりにくさも改善

矯正装置の技術は日々進化しています。

舌に当たる違和感やしゃべりにくさ、食べにくさなどは、薄く小さくなったブラケットで改善されています。

ハーフリンガルで発音や舌への不快感を軽減

外から見える上の歯だけ裏側にして、下の歯は表側に矯正装置をつける方法(ハーフリンガル)もあります。

発音や舌への不快感が軽減できます。

(歯列不正の状況により対応できない場合があります)

裏側矯正治療には、上下の歯の裏側にブラケットをつける「フルリンガル」と、上の歯は裏側・下の歯は表側にブラケットをつける「ハーフリンガル」があります。

  表側矯正治療 裏側矯正治療
フルリンガル ハーフリンガル
目立ちにくさ 3番目
1番目 2番目
治療費用の安さ 1番目 3番目
2番目
しゃべりやすさ 1番目 3番目
2番目
違和感の少なさ 1番目 3番目
2番目

表側矯正と裏側矯正を比べた場合、裏側矯正のほうがしゃべりづらさを感じたり、舌に装置が当たる違和感がイヤだ、とおっしゃる方もいらっしゃいます。そういう方には、ハーフリンガルは下の歯の矯正装置は見えてしまいますが、発音や舌への不快感が軽減できるのでおすすめです。

また、表側矯正に比べると裏側矯正は高い技術が必要なため治療費用が高くなります。裏側矯正の中でも、フルリンガルよりもハーフリンガルのほうが治療費を抑えることができます。

裏側矯正治療のメリットとデメリット

裏側矯正の治療は、ブラケットを歯の裏側(舌側)に取り付ける以外は、従来の表側矯正の治療方法とほとんど変わりありません。

裏側矯正治療のメリット

  • 矯正装置が目立たない
  • 他人に矯正治療中だと気づかれない
  • 歯の表側に装置がないので、装置の厚みで口元が出ているように見えない
  • 唾液による自浄作用で、表側矯正治療よりも汚れがたまりづらい
  • むし歯になりにくい
  • 舌で前歯を押すクセが矯正治療中に治りやすい
  • ラグビーや格闘技など接触が激しいスポーツで、表側矯正治療よりも口の怪我が少ない
  • 楽器にキズをつけず演奏の邪魔にならない
  • キスをしても邪魔にならず相手を傷つけにくい

裏側矯正治療のデメリット

  • 表側矯正治療とくらべて高い技術が必要なため、費用が割高になる
  • 慣れるまで発音がしづらく滑舌が悪くなる(※3~4週間でだんんだん順応してきます)
  • 装置が舌にあたって痛いと感じることがある
  • 歯の裏側が見えづらいので、歯が磨きづらい
  • マウスピース型矯正と違い、ホワイトニングが同時にできない

歯並びの度合いだけでなく、当院では患者さまの要望をしっかりとお聞きし、矯正治療中も安心して日常生活が過ごせるよう、最適な矯正治療の方法をご提案しています。お気軽にご相談ください。

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無料カウンセリング
まずはお気軽にご相談ください。

ささくら矯正歯科クリニックについて

矯正治療は歯を移動させることによって行われます。治療の進行度合いは年齢や骨やあごの状態など個人差があります。そのため矯正治療において豊富な経験と高度な専門的知識が必要です。

ささくら矯正歯科クリニックは、日本矯正歯科学会認定医を取得した医師が治療を行います。
患者さまそれぞれで異なる治療の進行に合わせて、歯の移動に必要な力を微調整したり治療方針を見直したりなど、矯正歯科治療において専門的知識を持って、常に患者さまが負担に感じない矯正治療を心がけています。

裏側矯正治療の流れ

Step1:無料カウンセリング(30-60分)

まず問診票にご記入いただき、医師が問診いたします。歯並びやあご、お口の状態を拝見します。

つぎに口腔内写真を撮影します。
お口の中や口元の写真を撮影し、咬み合わせや歯列の状態などを確認します。
撮影した写真と問診した内容から、治療方針・治療期間などを判断します。

その後、どのような裏側矯正が適しているか、メリット・デメリットや治療方針・治療期間・概算費用など具体的な治療計画の概要をご説明します。

裏側矯正だけでなく矯正治療全般に対する不安や疑問について、どんなささいなことでもかまいません。初回相談は無料ですので、お気軽になんでもご相談ください。

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無料カウンセリング
まずはお気軽にご相談ください。

無料カウンセリング後は、治療計画や治療方針等をもとに、裏側矯正治療を受けるかどうかご自宅でゆっくりご検討ください。

Step2:詳細検査(約40分)

「裏側矯正治療をしよう!」と決心してご予約をいただいたら、矯正治療に向けて詳細な検査を行います。

歯やあごの状態、歯並びを詳しく検査します。

患者さまにとって最適な治療方針・治療計画を立てるため、顔面(正面・側面)写真撮影、口腔内写真撮影、口腔内レントゲン撮影、歯型採取を行います。

当院では正確な矯正治療を行うため、矯正歯科専門医では必ず撮影するセファロ撮影を行っています。
セファロ撮影とはセファログラム(頭部X線規格写真)のことを言い、顔面と頭部のX線撮影が可能です。顎の大きさ・位置・形、歯と顎の位置・傾き、全体のバランスなどを詳細に把握できます。
さらにセファログラムでは、矯正治療前後の比較や、子どもの場合には成長過程の確認をすることができるため、精密な治療計画をたてたうえで治療を進めることが可能です。

またご希望の方には虫歯にかかりやすいかどうかを調べるため、だ液検査を行います。
検査は簡単・短時間・痛みもありません。

Step3:診断(約1時間)

詳細検査およびだ液検査の結果から、具体的な治療の進め方、料金、期間、注意事項等についてご説明いたします。

患者さまのご要望や疑問・不安などを再度お聞かせいただき、治療計画に反映していきますのでご遠慮なくお話しください。

また、むし歯の処置など裏側矯正の前に治療が必要な場合は、他医院(一般歯科)をご紹介します。(もちろん行きつけの歯科がある場合はその旨お伝えください)

診断後、すぐに治療開始になる方は治療の準備に入ります。
矯正治療の前にむし歯の治療を行うなど、治療時期がまだ早い方は3か月~半年間隔で治療時期まで定期的に観察していきます。

Step4:治療開始(矯正装置作成・診察)

いよいよ裏側矯正の治療開始です。

診断結果・歯型をもとに、患者さまに合った裏側矯正治療の装置を作成します。装置が出来上がるまで、3週間~1か月程度必要です。

矯正装置が出来上がるまでの間に、矯正治療に必要な場合のみ、抜歯や歯科矯正用アンカースクリュー(インプラント矯正)等の処置を行います。

Step5:治療開始(矯正装置の装着)

装置が出来上がったら裏側矯正治療の装置をとりつけていきます。
装着後、歯磨きのやり方や痛いときの対処法についてご説明します。

はじめての装着時の診療時間は通常より少し長くなります。(約1~2時間程度)

Step6:定期的な診察・調整

定期的に診察を行い、歯の移動・矯正度合い、口腔内の状態を確認し、ワイヤー交換や微調整を行います。

3~4週間おきに来院していただきます。
痛みや違和感など疑問や不安などありましたらご遠慮なくお話しください。

元の歯並びの状態、歯の移動速度など個人差がありますが、約半年から2年程度で治療が完了します。

Step7:矯正治療終了~保定

固定タイプ・取り外しタイプ

最終確認を行います。
患者さまが理想としていた綺麗な歯並びになったことを実感してください。

矯正治療した後も歯はもとの位置に戻ろうとします。そのため治療終了後は、綺麗な歯並びを維持するために保定装置(リテーナー)を装着し、後戻りを防ぎます。

保定期間は3年間、通院は年2~3回程度です。

よくある質問

Q
何歳まで裏側矯正で治療ができる?
A

表側矯正治療と同様に、歯の周り(歯周組織)が健全なら何歳でも治療可能です。
大人になると「矯正治療中の見た目が気になる」と二の足を踏んでいた方は多かったのですが、裏側矯正治療なら目立たないため、「就活や婚活の前に」「お子様の矯正治療と一緒に」「お子様が巣立って余裕ができたので自分たちのために」と相談に来られる方が増えています。

Q
どんな咬み合わせでも裏側矯正治療できる?
A

ほとんどの咬み合わせで裏側矯正治療はできます。

ただし受け口で下のあごが前に大きく出ていたり、あごが大きく横にずれていたりなど、顎が曲がって咬み合わせが大きくずれている場合には、裏側矯正治療は適していません(表側矯正治療・マウスピース型矯正も同様です)。

外科矯正治療のほうがよい場合もありますので、精密な検査を行ったうえで最適な矯正方法をご提案いたします。

Q
スポーツをするのに支障はある?
A

まったくありません。メリットに記載しましたように、衝撃を受ける激しいスポーツでは、むしろ表側矯正治療よりも裏側矯正治療のほうがケガをすることが少ないです。

激しいスポーツでは、矯正装置の上からスポーツ用のマウスガードを作成してつけることもできます。

Q
楽器の演奏に支障はある?
A

矯正装置を装着したはじめの頃はやや違和感があります。

クラリネットなど管楽器を演奏される方は「演奏に影響するから矯正治療を悩む」という方が多くいらっしゃいます。

唇や口腔内への影響や楽器にキズがつく不安がある場合、表側矯正よりも裏側矯正のほうがよいのですが、タンギングへの影響を考えると「上の歯は表側、下の歯は裏側でハーフリンガル」としてもよいかもしれません。

楽器によっては吹きづらいこともありますが、慣れるとそれほど邪魔になりません。装置を装着して、少し慣れてから本格的に矯正治療を進めるのも一つの方法です。

Q
裏側矯正治療と同時にホワイトニングできる?
A

同時にホワイトニングはできません。

表側矯正・裏側矯正どちらも歯にブラケットを取り付けますので、その段階でホワイトニングを行っても色ムラになってしまいます。

当院ではご要望があれば、綺麗な歯並びになってからホワイトニングを行っています。

Q
裏側矯正治療は発音がしにくくなる?
A

はっきり申し上げると裏側矯正治療の最大のデメリットは「慣れないと発音しにくい」です。

上下の前歯に舌を当てて出す音は、矯正装置があるためにやや発音が不明瞭になり滑舌が悪くなります。この発音障害も3~4週間でだんだん順応してきます。
最近では裏側矯正をしている放送局のリポーターや芸能人も見かけます。仕事の支障になるようなことはありません。

個人差がありますが、裏側矯正に限らず矯正治療は痛みを伴うこともあります。装置を装着したばかりの頃は痛みや違和感が気になって、勉強・仕事やスポーツ・演奏などに集中できない人もいらっしゃいます。

大切な試験や商談・試合・コンクールなどの直前に、矯正治療を開始するのはおすすめではありません。

ささくら矯正歯科クリニックでは、患者さまのご要望とライフスタイルに合わせた治療計画をご提案しています。

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