目立たない矯正治療 – マウスピース型矯正 –
マウスピース型矯正の特徴
マウスピース型矯正はブラケット(ワイヤー)を使わない目立たない矯正で、軽度な歯並びの矯正治療として症例数が増えています。
矯正装置が目立たない
あなたの歯並びに合わせたカスタムメイドの透明なマウスピースです。30cm以上離れるとほとんど分かりません。
他人に気づかれることなく矯正治療を行えます。
自分で取り外し可能
自分で取り外しができるため食事や歯磨きのストレスがありません。
ブラケット(ワイヤ-)の衛生面が気になる方にはストレスなくご利用いただけます。
薄いから痛みがほとんどない
マウスピースはとても薄いので、舌など口腔内に装置が当たる痛みがほとんどありません。
また薄いためしゃべりやすいメリットもあります。
マウスピース型矯正とは、カスタムメイドの透明なマウスピース型矯正装置(アライナーとも言います)で歯列を覆い、歯の微妙な動きに応じて少しずつマウスピースの形を調整しながら、歯をきれいに並べていく矯正治療の方法です。
30センチ以上離れるとマウスピースを装着していることはほとんど見えず、取り外しも患者様自身で可能なため、矯正治療を他人に知られることなく、綺麗な歯並びを実現できます。
当院では、矯正専門医が取り扱えるマウスピース型矯正治療を行っています。マウスピース型矯正歯科装置(※インビザラインなど)はプラスチック製のため、金属アレルギーで矯正治療をあきらめていた方でも安心して治療ができます。
(※インビザラインは海外技工物のため、完成物が薬機法対象外となります。)
マウスピース型矯正治療が適応できる症例
マウスピース型矯正治療が適応できる症例として、公益社団法人日本矯正歯科学会では以下のように推奨しています。
- 矯正治療をするために歯を抜かない場合
軽度のすきっ歯
軽度のデコボコした歯列
大きな歯の移動を伴わない - 矯正治療のために歯を抜く必要ある場合
歯の移動量が少なくて傾斜移動のみ - 以前に矯正治療を行って後戻りしてしまった改善
- 金属アレルギーがあってブラケット(ワイヤー)矯正治療ができない
日本矯正歯科学会認定医である当院では、診療ガイドラインにのっとった形で治療を行っていますのでご安心ください。
マウスピース型矯正治療を行うためには、マウスピース型矯正のよいところ、悪いところを理解し適応できる症例の判断や高度な専門的知識が必要です。
歯並びが重度な場合や低年齢のお子様には適応できません。
また「自分で取り外しができる」のはマウスピース型矯正治療の特徴なのですが、お約束した時間よりも短い装着時間だった場合には、目標とした結果が得られない、という欠点にもつながってしまいます。
他にも欠点をまとめると次のようなものが挙げられます。
マウスピース型矯正の欠点
- 歯の移動量の少ない症例に限られる(軽度の乱杭歯、軽度の歯の空隙、矯正治療後の軽度の後戻り等)。
- 毎日長時間の装着を必要とし、使用状況によって効果が大きく異なる。
- 小児や骨格性要因を含む症例には適さない。
- 現在の医療水準で考えれば精密な歯の移動は原則として困難で、満足のいく治療結果が得られない可能性がある。
当院では患者さまの要望をしっかりとお聞きし、矯正治療中も安心して日常生活が過ごせるよう、最適な矯正治療方法をご提案しています。お気軽にご相談ください。
ささくら矯正歯科クリニックについて
マウスピース型矯正治療は、比較的新しい治療法であり間違ったマウスピースの使用からトラブル症例が増えていることも事実です。最近では「マウスピース型矯正は歯科医院に通わなくてもネットで簡単に安くできる」と誤解されている方もいらっしゃいます。
矯正治療は歯を移動させることによって行われます。治療の進行度合いは年齢や骨やあごの状態など個人差があります。そのため矯正治療において豊富な経験と高度な専門的知識が必要です。
ささくら矯正歯科クリニックは、日本矯正歯科学会認定医を取得した医師が治療を行います。
患者さまそれぞれで異なる治療の進行に合わせて、マウスピースを再製作したり、必要あれば、治療方針を見直したりなど、矯正歯科治療において専門的知識を持って、常に患者さまが負担に感じない矯正治療を心がけています。
マウスピース型矯正治療の流れ
Step1:無料カウンセリング(30-60分)
まず問診票にご記入いただき、医師が問診いたします。歯並びやあご、お口の状態を拝見します。
つぎに口腔内写真を撮影します。
お口の中や口元の写真を撮影し、咬み合わせや歯列の状態などを確認します。
撮影した写真と問診した内容から、治療方針・治療期間などを判断します。
その後、マウスピース型矯正ができるか、メリット・デメリットや治療方針・治療期間・概算費用など具体的な治療計画の概要をご説明します。
マウスピース型矯正だけでなく矯正治療全般に対する不安や疑問について、どんなささいなことでもかまいません。初回相談は無料ですので、お気軽になんでもご相談ください。
無料カウンセリング後は、治療計画や治療方針等をもとに、マウスピース型矯正を受けるかどうかご自宅でゆっくりご検討ください。
Step2:詳細検査(約40分)
「マウスピース型矯正をしよう!」と決心してご予約をいただいたら、矯正治療に向けて詳細な検査を行います。
歯やあごの状態、歯並びを詳しく検査します。
患者さまにとって最適な治療方針・治療計画を立てるため、顔面(正面・側面)写真撮影、口腔内写真撮影、口腔内レントゲン撮影、歯型採取を行います。
当院では正確な矯正治療を行うため、矯正歯科専門医では必ず撮影するセファロ撮影を行っています。
セファロ撮影とはセファログラム(頭部X線規格写真)のことを言い、顔面と頭部のX線撮影が可能です。顎の大きさ・位置・形、歯と顎の位置・傾き、全体のバランスなどを詳細に把握できます。
さらにセファログラムでは、治療前後の比較や、子どもの場合には成長過程の確認をすることができるため、精密な治療計画をたてたうえで治療を進めることが可能です。
マウスピース型矯正をご希望される患者さまはCT撮影も行います。
CT撮影では歯と骨の位置関係を3次元的(立体的)に把握します。患者さまそれぞれで異なる歯の移動速度を予測し、マウスピースでの治療計画を立てていくために重要な検査です。
またご希望の方には虫歯にかかりやすいかどうかを調べるため、だ液検査を行います。
検査は簡単・短時間・痛みもありません。
Step3:診断(約1時間)
詳細検査の結果から、具体的な治療の進め方、料金、期間、注意事項等についてご説明いたします。
患者さまのご要望や疑問・不安などを再度お聞かせいただき、治療計画に反映していきますのでご遠慮なくお話しください。
また、むし歯の処置などマウスピース型矯正の前に治療が必要な場合は、他医院(一般歯科)をご紹介します。(もちろん行きつけの歯科がある場合はその旨お伝えください)
診断後、すぐに治療開始になる方は治療の準備に入ります。
矯正治療の前にむし歯の治療を行うなど、治療時期がまだ早い方は3か月~半年間隔で治療時期まで定期的に観察していきます。
Step4:口腔内スキャナーでの印象採得
通常歯の型どりは、印象材と呼ばれる粘土のような材料をトレーにもって、歯に圧接し固めて歯型をとります。
当院では、マウスピース型矯正で使用するインビザライン用の「iTero(3Dスキャナー)」で、歯と歯列全体をスキャンしてデータを取得します。そのため患者さまのお口への負担も軽減し、より精密な型どりを実現しています。
Step5:治療開始(マウスピース製作)
精密な検査でとった患者さまの歯型の情報をもとに、患者さま専用のマウスピースを製作するため、インビザラインを発注します。マウスピースの出来上がりまでに約5週間かかります。
Step6:マウスピース矯正開始(はじめての装着)
はじめてのマウスピースを装着し矯正治療開始です。
- マウスピースの取り外しのやり方
- ご自宅でのマウスピースの扱い方
- お手入れ方法
- マウスピースの交換方法
- 注意事項
などをご説明します。
マウスピースはご自身で取り外し可能です。ただし1日20時間以上は装着してください。
Step7:ご自宅で次の段階のマウスピースへ交換
歯の移動、矯正度合いによって次の段階に応じた形状のマウスピースに交換します。
患者さまの生活や歯の移動段階によって次のマウスピースの交換時期は異なります。交換日にはメールでご案内しますので、患者さまご自身で次の段階のマウスピースに交換します。
Step8:定期的な診察・調整
定期的に診察を行い、歯の移動・矯正度合い・装置の適合・口腔内の状態を確認します。
マウスピース型矯正では、歯の動きを補助するアタッチメントを取り付けたり、必要に応じて歯の隣接面を削ったりなどの処置が必要となる場合があります。状態を見ながらご説明のうえ対処していきます。
おおよそ1か月おきに来院していただきます。
痛みがないか、ご自身でマウスピース取り外しや交換をやっていて問題がないか、など疑問や不安などありましたらご遠慮なくお話しください。
お仕事の都合や遠方から受診していただいている方など、1か月おきの来院が難しい方はご相談ください。歯の写真を定期的に送っていただいて診せていただくことで、歯の移動状態に応じて来院間隔を延ばせる場合もあります。
マウスピースの装着時間や元の歯並びの状態、歯の移動速度・症例などによって個人差がありますが、約1年半から2年半程度で治療が完了する方が多いです。
Step9:矯正治療終了~保定
最終確認を行います。
患者さまが理想としていた綺麗な歯並びになったことを実感してください。
マウスピースを外すと歯はもとの位置に戻ろうとします。そのため治療終了後は、綺麗な歯並びを維持するために保定装置(リテーナー)を装着し、後戻りを防ぎます。
当院では、上下前歯は裏からワイヤーで止める保定装置と、夜間のリテーナーの使用をお願いしています。
保定期間は約3年間です。
保定期間中の通院は、基本的には最初の2年間は3~6か月おきに来院していただき、その後1年後に1回来院していただきます。患者さまのご希望、最初の歯並びの状態、歯石のつき方などにより、通院間隔は個人差があります。
よくある質問
- Q1日の装着時間はどのくらい?
- A
1日20時間以上マウスピースを装着してください。
食事や歯磨きのときには外していただいて大丈夫です。
- Qマウスピース型矯正中、痛くなったらどうすればいい?
- A
マウスピース型矯正中の痛みには大きく2つあります。
ひとつは「歯が動いている痛み」、もうひとつは「マウスピースが口の中に当たる痛み」です。マウスピース型矯正はブラケット(ワイヤー)矯正治療とくらべると、軽度な歯並びの方が選ばれる方が多いため比較的痛みが少ない傾向です。
しかし「歯が動いている痛み」は少なからず起こります。特にマウスピースを交換したばかりの2,3日の間、痛みを感じる方が多いです。マウスピースが口の中にあたって口内炎ができたり、痛みを感じたりする場合は、マウスピースの調整をしたり、治療薬を処方いたします。
痛みが気になる場合には、診察予約日以外でもご遠慮なくご連絡ください。
- Qマウスピースのメンテナンスはどうすればいい?
- A
インビザラインのマウスピースは2週間程度同じ物を使います。
取り外したときにだ液がついたままにしておくと、だ液が石灰化しマウスピースが白くなり取りづらくなってしまいます。
通常のメンテナンスは、手や歯ブラシ(歯磨き粉はつけないでください)でこすり洗いをします。においや汚れが気になるようであれば、洗浄剤をご紹介しています。
- Qマウスピース型矯正中と同時にホワイトニングできる?
- A
可能です。
通常ホームホワイトニングは、マウスピースにホワイトニングジェルを入れて行います。
就寝時は飲食や会話をすることもなく、唾液の分泌も少ないためホワイトニングを行うのに最適と言われています。
しかし寝ているときには、ホワイトニングのジェルがのどに流れ込んだり飲み込んだりする危険性があります。そのため、ホワイトニングの薬剤メーカーでは就寝中の使用を推奨しておらず、当院では、患者さまが起きている時間帯にホワイトニングジェルを使用していただくようお願いしています。マウスピース型矯正中は1日20時間以上マウスピースを装着しています。ここにホワイトニングジェルを追加すれば、矯正治療と同時にホームホワイトニングが可能です。
歯並びもホワイトニングも同時にやって、すてきな笑顔と健康を手に入れませんか?
ご興味がある方はぜひご相談ください。矯正治療の期間中でもご相談いただければ対応可能です。